砂糖の製造工程にある脱色精製工程と脱塩精製工程ってなに?
こういった疑問を解説したいと思います。
- 砂糖の製造工程のひとつである「脱色精製工程」、「脱塩精製工程」について深く学ぶ
こちらの記事は砂糖の工場見学シリーズです。他の記事も見てみてね。
「サトウキビ」から「砂糖」ができるまで
脱色・脱塩精製工程を動画で解説
脱色精製工程とは?
脱色精製工程ってなに?
脱色精製工程は、ブラウンリカーに含まれた着色物質を取り除く工程になります。
粒状活性炭にブラウンリカーを通すんだ。
粒状活性炭が入ったタンクの中にブラウンリカーをとおします。そして、ブラウンリカー中の色素物質を活性炭に吸わせて取り除きます。
活性炭は”個体の泡”といわれる程、非常に多くの空隙を持って居り、したがって非常に広大な表面積を持って居るものである。
西川吉郎(1961)活性炭の常識 日本釀造協會雜誌 56 巻 3 号 p. 213-217
活性炭の無数の穴に色素物質を吸着させて、ブラウンリカーを脱色させるのね。
ブラウンリカー
脱色精製工程後(クリアリカー)
かなり綺麗になったね。
クリアリカーに残った黄色っぽい色は次の脱塩精製工程で取り除いていきます。
ところで、砂糖会社によっては、活性炭の代わりに牛の骨を使った牛骨炭を使用している場合があります。
リンク
脱塩精製工程とは?
次の脱色精製工程は、無機塩や色素をさらに取り除く工程です。
イオン交換樹脂を使っているんだね。
こうして、ファインリカーができます。
イオン交換樹脂に無機塩や色素物質を吸着させて、クリアリカーを透明に仕上げるんだね。
脱塩精製工程前(クリアリカー)
ファインリカー
こうして、透明な糖液ができあがるんだね。
「サトウキビ」から「砂糖」ができるまで
まとめ
- 粒状活性炭で糖液を脱色する。
- イオン交換樹脂によって、完全に不純物が取り除かれ高純度な糖液が作られる。