開封後のオリゴ糖って冷蔵庫で保存すればいいのかな?
こういった疑問を解説したいと思います。
- オリゴ糖の正しい保存方法とは?
- 冷蔵保存はNG!
オリゴ糖の正しい保存方法について
開封後のオリゴ糖って常温保存?それとも冷蔵保存?
各社のオリゴ糖製品の保存方法について調査してみました。
イソマルトオリゴ糖
「イソマルトオリゴ糖」は最も流通しているオリゴ糖です。そんな一番有名なオリゴ糖の保存方法はどうなんでしょうか?
開封後も、直射日光を避け、常温で保存してください。冷蔵庫に入れると、硬くなり出しづらくなります。
昭和 オリゴタイム
冷蔵庫に入れると、硬くなる場合があるんだね!
開封後はフタをしっかり閉めて必ず立てて保存し、お早めにお召し上がりください。
保存により容器の底に沈殿物が生じたり、容器の口に白い結晶物が付いたりすることもありますが、成分の一部です。また、黄色く変色することがありますが、糖の性質によるものですので安心してお召し上がりください。
井藤漢方製薬 イソマルトオリゴ糖シロップ
直射日光、高温多湿をさけて常温で保存してください。
DM三井製糖 ととのえオリゴ食物繊維
どの商品も常温保存だったね。
フラクトオリゴ糖
フラクトオリゴ糖は、特定保健用食品としての表示許可の取得や機能性食品表示での実績も多い機能性重視のオリゴ糖です。
直射日光を避け冷暗所で保存してください。開封後は早めにお召し上がり下さい。
伊藤忠製糖 クルルのおいしいオリゴ糖
直射日光を避け常温保存してください。開封後は早めにお召し上がり下さい。
伊藤忠製糖 沖縄・奄美のきびオリゴ
保存方法 直射日光を避け、室温で保存して下さい。(開封前)
開封後は、早めにお召し上がりください。
日本オリゴ フラクトオリゴ糖
冷暗所ってあるけど比較的涼しい場所のほうがいいのかな?
日本オリゴさんのホームページに有益にな情報が載っていました。
日本オリゴ フラクトオリゴ糖 Q&A
Q冷蔵庫に入れなくてはいけないのですか? A開封後は保存状況に影響を受けます。
直射日光を避けて、2-3ヶ月程度でお使いになるのであれば、室温でお使いいただけます。
その場合は冷蔵庫に入れる必要はありません。冷蔵温度が低すぎると、糖分が結晶化して、白濁することがあります。(冷えた状態で衝撃が加わるとき瞬時に結晶化する場合があります。)
湯煎などで暖めると元に戻ります。品質に変化はありません。
基本的には常温でいいんだね。
むしろ、冷蔵庫に入れると結晶化して固まってしまうんだ。冷蔵保存はダメだね。
保存期間が長くなるとフラクトオリゴ糖が徐々に分解し、果糖になります。したがいまして、効果が落ち、カロリーが砂糖に近くなります。品質保持期限(賞味期限)内に消費されてください。
日本オリゴ フラクトオリゴ糖 Q&A
ただし、フラクトオリゴ糖は熱に弱い性質があり、時間が経つと分解してしまうから、なるべく早く使用したほうがいいね。
ガラクトオリゴ糖
カップ印 オリゴの王様
ガラクトオリゴ糖は、フラクトオリゴ糖と同じように、ビフィズス菌を増やす効果があると言われているオリゴ糖です。
直射日光、高温になる場所を避けて常温で保存してください。
日新製糖 オリゴの王様
乳糖果糖オリゴ糖(ラクトスクロース)
オリゴ糖シロップで一番有名な「オリゴのおかげ」は乳糖果糖オリゴ糖を主成分とした商品です。お腹の中のビフィズス菌を増やす作用があると言われています。
これは知ってる!
直射日光を避けて常温で保存してください。
塩水港精糖 オリゴのおかげ
オリゴのおかげも常温保存なんだね。
塩水港精糖 よくある質問
Q保存方法は? A開封後も直射日光を避け、室温で保存してください。
開封後も室温でOK!
ラフィノース
ラフィノースは唯一酵素反応で製造されないで、自然の作物(てんさい糖)から絞って作られる天然のオリゴ糖です。
直射日光を避け常温保存
加藤美蜂園本舗 北海道てんさいオリゴ
なぜオリゴ糖は常温保存?
あれ全部のオリゴ糖商品「常温保存」だったよ?
なぜオリゴ糖は常温保存で良いのでしょうか?栄養成分から考察してみました。
商品名 | 炭水化物(100gあたり) | 内オリゴ糖の量 |
オリゴタイム | 75g | 63g以上 |
イソマルトオリゴ糖シロップ | 76.0g | 38g以上 |
ととのえオリゴ食物繊維 | 77g | 13g |
クルルのおいしいオリゴ糖 | 72.5g | 40g |
沖縄・奄美のきびオリゴ | 73g | 15g |
日本オリゴのフラクトオリゴ糖 | 72.5g | 40g |
オリゴの王様 | 68.6g | 14g |
オリゴのおかげ | 72g | 30.2g |
北海道てんさいオリゴ | 78g | 7.6~12.0g |
どの商品も炭水化物量が68~78gだね。
オリゴ糖シロップの炭水化物は、単糖や二糖、オリゴ糖を合計した糖質の量と理解してください。つまり、上記商品100gあたりには、単糖(グルコース、フルクトース)や二糖(スクロース、ラクトース)、オリゴ糖など合わせて70g程度含まれているということです。
100g中70gってほとんど糖質なんだね!
オリゴ糖のシロップはほとんどが糖質であり、微生物が生きていけるだけの水分が少ない(水分活性が低い)環境になっています。
こちらはショ糖(スクロース)における水分活性のグラフです。スクロース濃度が上昇すればするほど、水分活性が低くなっていることがわかります。オリゴ糖も同様に高い濃度で糖質が含まれていることから、水分活性が低くなっていることが予想されます。
つまり、オリゴ糖は微生物が繁殖しにくい環境であり、常温保存でも品質の劣化が見られないってことだね!
冷蔵庫にいれるのはやっぱりダメかな?
オリゴ糖シロップを冷蔵庫にいれると次のリスクが挙げられます。
- 粘度が低下し、オリゴ糖シロップが固くなる。
- 結晶化して、糖質濃度が下がり、細菌やカビが生えてしまう。
- 温かい環境から急激に冷たい環境におくため、結露が発生し、カビが生える。
冷蔵庫にいれないほうがいいね。
まとめ
- オリゴ糖シロップの保存は常温で。
- オリゴ糖シロップは糖濃度が高いため、常温保存でも微生物が生存しにくい。
- 冷蔵庫にいれると、結露等で微生物汚染リスクが高まる。