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【不良品?】砂糖の袋には穴が空いている?砂糖の包装について解説。

砂糖が漏れている? 砂糖
砂糖
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砂糖が袋の下から漏れていたんだけど。

こういった疑問を解説したいと思います。

  • 砂糖の包装技術
  • 砂糖の包装の歴史
  • 他の食品の包装
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砂糖が袋から漏れている?

砂糖が袋の下から漏れているみたいなんだけど、これって不良品だよね?

これは、不良品じゃない。全く問題ないよ。

砂糖の袋から、砂糖が漏れている。

これは、袋を閉じる時に、空気の通り道を迷路のように入り組んだ形で開けてやることにより、異物や虫などが中の砂糖に混入することを防ぐ特殊なシールで、現在では、殆どの製糖会社がこの方法を採用しています。

独立行政法人農畜産業振興機構 お砂糖豆知識

よくわからないけど、とりあえず、砂糖が漏れているわけではなく、主流の包装方法だってことは理解したよ。

歴史を辿ったほうがいいね。

砂糖は特殊なシールで包装されている。

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砂糖と包装の歴史

昔、砂糖は量り売りで販売されていた。

第二次世界大戦前、一般の消費者が砂糖を購入する際は、いわゆる「乾物屋さん」のようなお店で量り売りによって購入するのが一般的でした。

その後、戦時中の国による供給統制(配給制)の後、昭和27年に統制が撤廃されましたが、昭和30年前後から、各製糖会社の設備拡充と相まって、その形態に少しづつ変化が現れ始めました。

量り売りの場合、30kg等の紙袋に入った砂糖を小売店が仕入れ、店頭で容器に移し替えられて販売されていましたが、その際の管理が不充分な場合、異物の混入や外気の湿気を吸う等のクレームがあったようです。また、小売店の人手不足や、スーパーマーケットのような量販店形態の発展に伴い、家庭用砂糖の小袋化が進められました。

独立行政法人農畜産業振興機構 お砂糖豆知識

現代でいうスーパーみたいな小売店で、お店の人が砂糖を小分けにして販売していたんだね。

たしかに、小分けにするときに異物が入りそうね。

そして砂糖は「量り売り」から「家庭用小袋商品」の販売へ移行するんだよ。

家庭用小袋製品の大量生産

昭和30年代前半の小袋の一般的な形態は紙袋で、内側をラミネートしたものでしたが、容器としての耐久性や、そのものが外から見える透明な袋により商品をアピールする需要が高まったことなどから、現在のようなポリエチレン袋に転換していきました。

しかし、このような製品を大量に生産するには自動包装の機械が必要です。特に上白糖のような水分を多く含む砂糖の包装の自動化には大変な苦労があったようです。機械メーカーとの共同開発により、自動包装機械が完成し、現在のような形態が定着し始めたのは、昭和30年代の後半からだということです。

ところで、このような自動包装機は、砂糖を連続的にポリエチレンの袋に注入し、熱をかけて閉じる(ヒートシール)方法を採っていました。そのため、閉じる時にどうしても空気が入り、膨れた状態になってしまいます。この状態のままだと、輸送時や保管時(重ねて積んだ場合など)に袋が破れる危険性が生じます。そこで、空気を押し出し、形を整える必要性から、ごく微細な穴(ピンホール)を開けることになったのです。

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最初は紙袋だったのね。それが耐久性の問題などで、ポリ素材を使うようになったとあるね。

そして、砂糖の需要に応えるため、大量生産を進めて自動包装機の開発をしたんだね。

自動包装のために、空気を逃がす穴が必要になったのね。

砂糖の袋に空いた穴

その後暫くは、前述したような方式での小袋包装の形態が続きました。ピンホールそのものはごく微細な穴ですから、それ自体から外部の異物(ちり・ホコリなど)が直接入ることはまず考えられません。しかし、虫などがこれを足がかりに食い破り、中に入る可能性は否定できません。

しかし、昨今、食品の異物混入事件等が数多く明らかになり、消費者の食の安全に対する意識が高まる中、このピンホールの問題は、砂糖業界にとっても課題の一つでした。そのような中、新たに特殊なシール方法が開発されました。

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空気を逃がすための穴をできるだけ、砂糖の品質に影響のないようにした結果、今の特殊シールが開発されたんだよ。

工夫されているんだね。

砂糖と包装の歴史

  1. 昔、砂糖は小売店で量り売りされていた。
  2. 家庭用砂糖の小袋化が進み、紙素材で包装された砂糖の販売が始まった。
  3. 耐久性の問題からポリ素材が使われるようになった。
  4. 自動包装機の開発に伴い、袋に詰まった空気を抜くための穴を空ける必要が生じた。
  5. できるだけ砂糖の品質を落とさない、特殊シールによる包装方法が開発されて、現在ではこの包装方法が主流になった
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特殊シールについて

この特殊シールは砂糖意外にも使われているの?

お米の袋にも空気を抜くための穴が空いていて、特殊シールが使われている場合があるよ。http://www.komebukuroya.com/service/seal.html

お米の袋に穴が空いている理由
引用:公益社団法人米穀安定供給確保支援機構 お米Q&A

お米の袋にも空気を抜くための穴が空いているんだね。

特殊シールは砂糖以外にも一般的な食品に利用されている。

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砂糖は適切な容器に保管しよう。

お米は虫がわくから、米びつにいれて保管するのが一般的だよね。砂糖もちゃんとした容器に入れて保管したほうがいいのかな?

そうだね、購入したままの袋で保管するとカチコチに固まる原因にもなるよ。

かわいいシュガーポッド購入しよーっと

保存容器は密閉できるものがいいよ。

保存に関する注意点はこの記事を読んでね。

古い砂糖が出てきたら食べられるの?詳細はこちら↓

砂糖が固まってしまうのは保存方法が間違っているから?詳細はこちら↓

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まとめ

  1. 砂糖は空気抜きができる特殊なシールで包装されている。
  2. 自動包装機の登場により、空気を抜くための穴が必要となった。
  3. お米などの一般的な食品包装にも空気抜きの穴が空いている。
  4. 砂糖もお米と同じように、適切な容器に保管しよう。