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【真実】白い砂糖は健康に悪い?三温糖は自然に近い?って本当?

「白い砂糖は健康に悪い」「三温糖は自然に近い」の噂は本当? 砂糖
砂糖
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白砂糖って健康に悪いって本当?

三温糖みたいな茶色い砂糖は栄養がたくさんはいっているって聞いたよ。

白砂糖より三温糖の方が自然に近いから、健康に良いんだよね?

こういった疑問を解説したいと思います。

  • 三温糖は自然に近い?
  • 三温糖はどうやってできるの?
  • 白い砂糖は健康に悪い?
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三温糖は自然に近い?

三温糖のほうが自然に近いんだよね?

三温糖のほうが自然に近いから、健康に良いという考えは間違っています。

サトウキビから砂糖をつくる砂糖工場の製造工程を確認してみましょう。

白い砂糖も三温糖も同じ精製糖であり、製造方法は同じです。工場ではグラニュー糖などの白い砂糖が先にできます。残った糖液にはまだ糖分が残っていますので、再び煮詰めて結晶を取り出す工程を繰り返します。このような工程を繰り返すうち、加熱が続くことで糖が分解し、糖液に茶色い色が付いていきます。この糖液からできるのが、三温糖です。

独立行政法人 農畜産業振興機構 白い砂糖の真実、そして三温糖との関係
「サトウキビ」から「砂糖」ができるまで

砂糖の精糖工場ではサトウキビ由来の茶色い色素成分や不純物を取り除いて、純粋な糖液をつくっていきます。

三温糖は純粋な糖液ができる途中の自然由来の成分が残った糖液でつくられた砂糖ではありません。

精製工程の後半にある分蜜工程でつくられます。

分蜜工程って最後のほうの工程だね!!

つまり、自然に近いというのは間違っているのです。

三温糖の色は自然に近いからできたものじゃないんだ。

三温糖は自然由来の成分を原料に使った砂糖ではなく、精製糖工場の後半でつくられる砂糖。

純粋な糖液ができる途中の自然由来の成分が残った糖液でつくられた砂糖はきび砂糖や黒砂糖になります。

きび砂糖や黒砂糖はサトウキビの風味を残した自然に近い砂糖と言っても良いでしょう。

三温糖ときび砂糖って明確に違う商品なんだね。

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三温糖はどうやってつくられているのか。

それじゃあ三温糖ってどうやって作られているの?

三温糖は白砂糖をとった残りの糖液からできています。

「三温糖を白くしたのが白砂糖」なのではなく、「白砂糖をとった残りの糖液からできるのが三温糖」

独立行政法人 農畜産業振興機構 お砂糖の疑問~第7回「白い砂糖と茶色い砂糖」

そして、三温糖はその名の通り「砂糖の汁を三度煮詰めて作る砂糖」だから三温糖と呼ばれています。

どういうこと?

砂糖結晶のつくりかた

まずは砂糖結晶のつくりかたについて説明します。

砂糖結晶の作り方。原料の糖液であるファインリカーを砂糖結晶を作る釜(結晶缶)で煮詰めます。そうすると、砂糖結晶と糖分を含んだ蜜が生成されます。蜜は少し着色しています。

砂糖結晶の原料はファインリカーと呼ばれる糖液です。この糖液から水分を飛ばして結晶にします。実際には釜で煮詰めて結晶を作ります。

そうすると、砂糖の結晶と糖分を含むドロドロの液体(蜜)に分けられます。

このとき蜜は釜で煮詰めたせいで、カラメル化が生じて少し黄色っぽく着色します。

砂糖を加熱すると褐色に着色するやつね。

結晶化工程について詳しくはこちらの記事で解説しています。

それで、三温糖はどうなの?

三回(ぐらい)煮詰めて三温糖ができる

先ほどの蜜にはまだ糖分が残されています。この糖分を無駄にしないために、蜜を原料にしてまた結晶をつくります。

三温糖の作り方。原料の糖液であるファインリカーを砂糖結晶を作る釜(結晶缶)で煮詰めます。そうすると、砂糖結晶と糖分を含んだ蜜が生成されます。蜜は少し着色しています。この蜜を複数回煮詰めてできたものが三温糖です。三温糖はカラメル化が進んだ蜜を原料にして作られているため、その色を引き継ぎ薄い茶色をしています。

三温糖は砂糖メーカーが糖分を無駄にしないためにつくった商品ってことなんだね。

そして三温糖の色は自然由来のものじゃなくて、スクロースが加熱されてカラメル化してできたものなんだ。

何回煮詰めるかは、メーカーによって異なるみたいです。

三温糖の色は自然由来でついたものではなく、スクロースが加熱されてカラメル化してできたもの。

三温糖をつくる工程についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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三温糖は健康に良い?

三温糖は栄養があるから健康に良いって話は本当なの?

三温糖は栄養が多く含まれているから、健康に良いという考えも間違っています。

 砂糖に含まれるミネラルという点から考えてみると、ミネラル分に当たる灰分の含有量は、グラニュー糖や上白糖が約0.01%(ほとんどゼロに近いといってよいでしょう)であるのに対し、三温糖は約0.25%ですので、三温糖がグラニュー糖などに比べミネラルを多く含んでいるのは事実です。

独立行政法人 農畜産業振興機構 お砂糖の疑問 第6回「砂糖が白いわけ」

最新の各砂糖製品の栄養成分を調べてみました。

(100g当たり)エネルギー
kcal
水分
g
たんぱく質
g
脂質
g
炭水化物
g
灰分
g
食塩相当量
g
グラニュー糖394Tr00100.000
上白糖3910.70099.300
三温糖3900.9Tr099.00.10
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

ミネラル分に当たる灰分は、三温糖では0.1g、グラニュー糖と上白糖では0gでした。(100g当たり)

たしかに三温糖はミネラルを含んでいるけど、100当たり0.1gって少なくない?

しかし、100g中に0.25gという量を大さじ1杯(9g)中の量に直すとわずか0.02グラムにすぎません。牛乳1本(200ml)中に含まれるカルシウムが約200ミリグラム(0.2g)であることを考えると、砂糖にミネラルの摂取源としての役割を期待するよりは、野菜、果物、海藻などミネラル豊富な食品を十分摂取する方が効率的だといえます。

独立行政法人 農畜産業振興機構 お砂糖の疑問 第6回「砂糖が白いわけ」

三温糖と海藻(刻み昆布)、果物(バナナ)の灰分量を比較してみました。

(100g当たり)エネルギー
kcal
水分
g
たんぱく質
g
脂質
g
炭水化物
g
灰分
g
食塩相当量
g
刻み昆布11915.55.40.550.228.410.9
バナナ9375.41.10.222.50.80
三温糖3900.9Tr099.00.10
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

三温糖では0.1gの灰分に対し、刻み昆布は28.4g、バナナは0.8gでした。(100g当たり)

三温糖でミネラルを接種するのは非効率だね。海藻や果物から取ったほうがよさそう。

砂糖からミネラルを接種しよう考えが間違っているね。

したがって、白い砂糖と三温糖の間で、どちらが健康に良い・悪いということはありません。

独立行政法人 農畜産業振興機構 お砂糖の疑問 第6回「砂糖が白いわけ」

砂糖は甘味をつけるための調味料です。砂糖でミネラルを接種しようとする考えが間違っています。目的を見誤らないようにしましょう。

三温糖は白砂糖に比べて健康に良いわけではない。

三温糖は自然に近くて、健康的なお砂糖というのは間違いです。
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まとめ

  1. 三温糖は自然由来の成分を原料に使った砂糖ではなく、精製糖工場の後半でつくられる砂糖。
  2. 三温糖の色は自然由来でついたものではなく、スクロースが加熱されてカラメル化してできたもの。
  3. 三温糖は白砂糖に比べて健康に良いわけではない。