砂糖の中に生きた虫を入れるとどうなるのかな?
アリって甘いもの好きだから、砂糖に囲まれた生活を好むのかな?
購入した砂糖の中に虫が入っていたんだけど💢
こういった疑問を解説したいと思います。
- 生きた虫を砂糖におくとどうなる?
- 砂糖の脱水作用で虫は死ぬ
- 購入した砂糖の中に虫が入っていたときは?
生きた虫を砂糖におくとどうなる?
砂糖の中に虫が入っていたんだけど、生きた虫を砂糖にいれるとどうなるのかな?
砂糖の環境下に虫をおくとどうなるのか?参考になる検証動画がありました。
アリを砂糖の中にいれた実験だね。
どうなるのかな?
比較対象として、水と餌が不要なアリゲルを用意しているね。
それぞれの家に7匹ずつアリをおいて実験スタート
1晩で2匹亡くなったね
そして3日経過したところでさらに3匹亡くなったみたいだね。
3日間で7匹中2匹生存。生存率は30%程度か。
一方でアリゲルは生存率100%
つまり砂糖の環境がよくなかったってこと?
砂糖の脱水作用で虫は死ぬ
砂糖のお家でアリが生存しにくかったのはなぜ?
なぜアリは砂糖の環境下では生存しなかったのでしょうか?参考文献を調査しました。
砂糖が料理をおいしく仕上げたり、食品の保存に役立つのは、砂糖の水によく溶ける性質「親水性」によるものです。
第一糖業㈱ お砂糖の力 https://www.daiichi-togyo.co.jp/publics/index/41/
砂糖の分子は、「水分子と結合しやすく、まわりから強引に水分を取ってかかえ込もうとする作用(脱水性)」と、 「一度かかえ込んだ水をなかなか離さない作用(保水性)」があります。
つまり砂糖の脱水作用で虫の細胞内にある水分が奪われてカラカラになってしまうんだ。
なめくじに塩をかけると、浸透圧によりなめくじの水分が奪われて、なめくじが小さくなるのと同じ現象だね!
購入した砂糖の中に虫が入っていたときは?
購入した砂糖の中に虫が入っていたんだけど?
購入した砂糖の中に虫が入っていた!そんなこと、起きてほしくないですね。ケースに分けて、考察してみます。
砂糖に混入していた虫が生きていた場合
生きた虫が入っていた場合は、あなたの管理が悪くて混入させた可能性が高いです。
私のせい?
虫が砂糖の袋内に侵入すると、砂糖が虫の細胞内の水分を奪い取り、普通の虫は生存できません。したがって、虫が生きている場合は、発見した少し前に侵入したと考えていいでしょう。
たしかに、さっきの実験でも砂糖の環境下ではあんまり生存できてなかったなぁ。きちんと封ができていなかったから、隙間から虫が入ったのかも。
砂糖に混入していた虫が死んでいた場合
虫が死んでいた場合でも、やはりあなたの管理が悪くて混入させた可能性が高いです。
虫が死んでるってことは、侵入してから時間が経っているってことだから、製造段階で入ったんじゃないの?
砂糖の袋には、空気抜きの穴が空いています。たとえ、未開封だとしてもこの空気抜きの穴から、虫が侵入する可能性があります。加えて、砂糖の袋は薄いフィルムでできており、虫が袋を食いちぎって侵入する場合も想定されます。砂糖は購入した袋のままで保管せず、密閉できる容器に保管するのが良いでしょう。
保管するときには専用の容器に入替えたほうがいいのね。
まとめ
- 砂糖の環境下では、虫は生存できない。
- 砂糖の脱水作用により虫の体内にある水分が奪われるためである。
- 虫の侵入を防ぐためにも砂糖は専用容器で保管する。