健康診断にあるHbA1cってなんのことなの?血糖値?
空腹時血糖値とはなにが違うの?
こういった疑問を解説したいと思います。
- 血糖値とは?
- HbA1cが高めの状態がやばいってどうゆうこと?
- 血糖値対策について知る。
血糖値について
血糖値とは?
そもそも血糖値ってなんだ?
血糖値について調べてみました。
血糖値は、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。食事中の炭水化物などが消化吸収されブドウ糖となり血液に入ります。このため血糖値は健康な人でも食前と食後で変化します。通常であれば食前の値は約70~100mg/dlの範囲です。
血糖の濃度が上昇すると、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きにより、ブドウ糖が身体の細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用されます。余分なブドウ糖はグリコーゲンへ変換され血糖値を下げます。グリコーゲンは肝臓や筋肉に貯えられます。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-085.html
血糖値とは、血液中のグルコース濃度のことなんだね。
この濃度が食事などで上昇すると、インスリンによって血液から細胞にグルコースが移動して、血糖値が下がるんだね。
血糖値が高いとなんでよくないの?
血糖値が高いまま下がらない状態が続くことを高血糖と呼びます。この状態が長く続くと血管が傷ついて動脈硬化を引き起こし、糖尿病など様々な病気を発症する危険が高まります。
糖尿病とはインスリン分泌の不足か、分泌されても十分に働かないため血糖値が慢性的に高くなる病気です。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-085.html
血液中にグルコースが留まっていると、血管を傷つけてしまうんだね。
血糖値を調べる検査について
健康診断で血糖値を調べる検査には「HbA1c」と「空腹時血糖」の2つがあるよね?これらの違いってなに?
HbA1cと空腹時血糖値の違いについて調べてみました。
健診では、主に2つの項目で血糖値を調べます
- 空腹時血糖値…10時間以上絶食した状態の血糖値
- HbA1c…過去1~2か月の平均の血糖値
「空腹時血糖値」は、採血時の血糖値を表すもので、採血前の食事などによって大きく変動します。一方、「HbA1c」は血液中のヘモグロビンがブドウ糖と結合してできた「糖化ヘモグロビン」の割合を調べる検査です。
https://www.sdi-kenpo.or.jp/imfine/2023/01/25/kettouhusai/index.html
高血糖である時間が長いほど糖化ヘモグロビンの量が増え、血液中に約4カ月間残るため、過去1~2カ月間の平均的な血糖レベルがわかります。
天気で例えると、「空腹時血糖」は気温で「HbA1c」は月間平均気温みたいなものだね。
HbA1cの値が高いってことは、普段から血糖値が高いってことなのね。
HbA1cが高めの状態が怖すぎる件
空腹時血糖は大丈夫でもHbA1cの値が高いとよくないのかな?
HbA1cについて深く調査してみました。
HbA1cが5.6%を超えていたら血糖負債のリスクあり!
できるだけ早く生活習慣の改善が必要です
https://www.sdi-kenpo.or.jp/imfine/2023/01/25/kettouhusai/index.html
※6.5%以上は糖尿病が強く疑われ、医療機関への受診が必要です。
5.6%以上を超えていたら血糖負債のリスクがありだって!なんかやばそう。
血糖負債ってなんだ?
血糖負債について調べてみました。
血糖値が高めの状態を放置すると、糖尿病を発症する手前の段階でも、全身の血管が傷つき動脈硬化が進行し、心疾患や脳卒中、認知症、がん、老化などのリスクが高まります。
https://www.sdi-kenpo.or.jp/imfine/2023/01/25/kettouhusai/index.html
血糖値が高くてもそれ自体には症状がないため、本人も気づかないうちに病気のリスクが蓄積することを「血糖負債」といいます。
借金が増えるほど返済が難しくなるように、血糖負債も蓄積するほど元に戻すのが難しくなるので、毎年健診を受けてHbA1c が5.6%を超えたら、早めの対策が重要になります。
血糖負債とは、血糖値が高めの状態が続いることで、様々な病気を引き起こすリスクが膨らみ続けている状態にあるってことなんだね。
取り返しがつかなくなる前に、早めの対策が重要になるんだね。
HbA1cの上昇を抑える生活改善策を紹介
HbA1cの値を改善させるためにはどうしたらいいの?
普段の生活に取り入れてほしいHbA1c対策を挙げてみました。
適度な運動をして活動量を増やす
- 休日や在宅勤務の日も、買い物や散歩などで積極的に外出する
- 1日+1,000歩、スクワット・かかとの上げ下げなどで運動量を増やす
- 食後1 時間以内に15 分程度、ウオーキングや家事をして体を軽く動かす
軽い運動でも、血流が改善し、ブドウ糖の消費が促されます。また、筋力トレーニングを行うと、余分なブドウ糖が筋肉で吸収されて血糖値が下がりやすくなります。食後に軽く体を動かすと、血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。
https://www.sdi-kenpo.or.jp/imfine/2023/01/25/kettouhusai/index.html
まずは普段から体を動かすことが大事だね。
血糖値の急上昇を防ぐ食事をする
糖の吸収を抑える野菜やきのこ、海藻から先に食べると、血糖の上昇が緩やかになります。
また、糖質が多く食物繊維の少ない精製された小麦粉や白米を、食物繊維やビタミン・ミネラルを多く含む未精製の穀物に置き換えるのも高血糖の予防に効果的です。https://www.sdi-kenpo.or.jp/imfine/2023/01/25/kettouhusai/index.html
- 野菜(副菜や汁物)から先に食べる
- 炭水化物(主食)は、未精製の穀類(玄米や雑穀、ライ麦など)を取り入れる
- よく噛んで食べ、満腹になるまで食べない
食生活も見直したほうがいいね
肥満予防・改善
肥満になるとインスリンの働きが弱まるため、すい臓が疲弊してインスリンが分泌されにくくなり、血糖値が上がりやすくなります。肥満の人は現在の体重から3%以上減らすと、血糖値の改善が期待できます。https://www.sdi-kenpo.or.jp/imfine/2023/01/25/kettouhusai/index.html
- BMI25、腹囲85㎝(男性)・90㎝(女性)未満を目標に
- 肥満の人は現在の体重から3~6カ月かけて3%減を目標に
肥満の人は要注意!
睡眠
日中、普段よりも強い眠気を感じるときは、睡眠不足になっているかもしれません。
慢性的な睡眠不足は体内時計を乱してホルモン分泌の異常を招き、食欲が増進したり、血糖値が上がりやすくなったりします。https://www.sdi-kenpo.or.jp/imfine/2023/01/25/kettouhusai/index.html
- 睡眠時間は1日6〜8時間を目標に
- 休日もできるだけ同じ時間に起床し、朝日を浴び、体内時計のリズムを整える
睡眠もしっかり取ろう!
まとめ
- 血糖値とは血液中に含まれるグルコース濃度のこと。血糖値の指標は「空腹時血糖値」と「HbA1c」の2つがある。前者は、採血時の血糖値を表し、後者は過去1~2か月の平均の血糖値を表す。
- 血糖値(HbA1c)が高めの状態を放置すると、糖尿病を発症する手前の段階でも、全身の血管が傷つき動脈硬化が進行し、各種疾病が発症するリスクが高まる。
- HbA1cの上昇を抑える生活改善策として、適度な運動、血糖値の急上昇を防ぐ食事法、肥満予防・改善、睡眠等が挙げられる。